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質問受付室

オフィスアワーは決められた時間に学生が教員の研究室を訪れる形で行われることが多いが、「必修科目がオフィスアワーと重なっている」、「教員の研究室を訪ねるのは抵抗がある」といった声が多く、学習支援としては十分機能しているとは言えない。また、非常勤講師の場合、オフィスアワーを設けること自体が難しいといった問題もある。機構数学グループは、数学質問受付室を設け、

  • 数学科目に関する質問受付を各教員の研究室ではなく、普段授業を受けている教室の近くに設けられた質問受付室で行う
  • 質問受付室を毎日開室し,専門基礎数学科目の担当教員が交代で担当する
  • 担当授業・クラスに関わらず、数学科目についてすべての学生からの質問に応対する

ことで、オフィスアワーの欠点を解消し、学生の利便性の向上を図った。この取組は、線形代数、微積分学の統一教科書を作成し授業目標を統一したことで、より実効性が上がっている。また、非常勤講師に対する質問時間確保についても解決している。なお、質問受付室については授業初回に配付するシラバスに明記し受講生への周知を徹底している。この質問受付室において教員間で徹底しているのは、解答は学生に教えないことである。学生の質問に対して、教科書の対応する箇所を示し定理の説明等を行い学生に何をすればいいか考えさせ、学生に何をすればいいか考えさせ、その場で問題を解かせている。能動的な学習のサポートが目的であるため、すぐに解答を欲しがる学生に対しても、解答自体ではなく解答に至るプロセスが大事であることを指導し、プロセスを理解した後は自宅で解答を考えさせている。

利用人数 / 延べ利用時間 / 質問受付室利用者数の変移