大学院科目

topics

共通教育科目

(1)高等教育推進機構開設科目一覧

(ア)博士前期課程及び修士課程

授業科目 単位 担当者
研究公正 A 1 山東 功 山本由美子 ほか
Academic Writing A 2 藤岡真由美
イノベーション創出型研究者養成 2 松井利之
戦略的システム思考力演習 2 藤村 紀文 ほか
現代教育特論A 2 伊井 直比呂
教育社会学特論A 2 西田 芳正
教育人間学特論A 2 森岡 次郎
現代教育特論B 2 伊井 直比呂
教育社会学特論B 2 西田 芳正
教育人間学特論B 2 森岡 次郎

(注)「研究公正 A」は、博士前期課程において必修科目です。

 

国際環境活動プログラム】

授業科目 単位 担当者
国際環境学特論 2 大塚耕司
環境コミュニケーション特論 2 竹中規訓
国際環境活動特別演習 2 大塚耕司

(注)「国際環境活動特別演習」は、「国際環境学特論」及び「環境コミュニケーション特論」を履修した者でないと履修できません。

 

(イ)博士後期課程

授業科目 単位 担当者
研究公正 B 1 山東 功 山本由美子 ほか
イノベーション創出型研究者養成Ⅰ 2 藤村紀文
イノベーション創出型研究者養成ⅡA 1 松井利之
イノベーション創出型研究者養成ⅡB 1 松井利之
イノベーション創出型研究者養成ⅡC 1 藤村紀文 赤木与志郎
イノベーション創出型研究者養成ⅡD 1 森澤和子 佐賀亮介
イノベーション創出型研究者養成ⅡE 1 森澤和子 佐賀亮介
イノベーション創出型研究者養成ⅡF 1 芦田 淳
イノベーション創出型研究者養成ⅡG 1 芦田 淳 広瀬 正
イノベーション創出型研究者養成ⅡH 1 松井利之
イノベーション創出型研究者養成Ⅲ 2 芦田 淳
イノベーション創出型研究者養成Ⅳ 2 松井利之

(注)「研究公正 B」は必修科目です。

 

(ウ)博士課程

授業科目 担当者
研究公正 B 1 山東 功 山本由美子 ほか
イノベーション創出型研究者養成Ⅰ 2 藤村紀文
イノベーション創出型研究者養成ⅡA 2 松井利之
イノベーション創出型研究者養成ⅡB 1 松井利之
イノベーション創出型研究者養成ⅡC 1 藤村紀文 赤木与志郎
イノベーション創出型研究者養成ⅡD 1 森澤和子 佐賀亮介
イノベーション創出型研究者養成ⅡE 1 森澤和子 佐賀亮介
イノベーション創出型研究者養成ⅡF 1 芦田 淳
イノベーション創出型研究者養成ⅡG 1 芦田 淳 広瀬 正
イノベーション創出型研究者養成ⅡH 1 松井利之
イノベーション創出型研究者養成Ⅲ 2 芦田 淳
イノベーション創出型研究者養成Ⅳ 2 松井利之

(注)「研究公正 B」は必修科目です。

 

(2)授業科目の概要

研究公正 A【前期後半/月曜日5コマ、前期後半/火曜日4コマ】研究公正 B【前期後半/月曜日5コマ、前期後半/火曜日4コマ】

研究公正 A

講義全体をつうじて、研究不正とは何をさすのか、なぜ研究不正が問題であるのかを考え、研究における誠実性(Research Integrity)の基盤を築くことをめざす。その基盤は人文・社会科学から自然科学までのすべての学問にかかわる者にとって不可分であることを確認していく。

講義の初盤では、研究不正の種類やデータの管理、人や動物を対象とする研究において参照されるガイドラインや倫理綱領などを提示しながら、国内外の具体的事例をまじえて展開していく。講義の中盤では、研究の利益相反や研究費の適切な扱い、オーサーシップやピアレビューの必要性を理解する。講義終盤では、現代の社会と科学の関係を取り上げ、学問の自由や科学者の責任について原子力や軍事研究の視点から考える。

参考図書として基本的なものを2冊挙げている。教科書としては扱わないが良書である。

授業で取り扱う内容は基本的事項であり、より深く理解するためには各講義で紹介する著書(講義資料にも記載)を読むことを推奨する。

研究公正 B

博士後期課程対象科目である。科目の目標は研究公正Aと重なる。研究公正Aを修得済みの学生は、研究公正Aの受講生と共同で行うグループワークへの参加及びその後のレポート提出によって評価する。研究公正Aを未修得の学生は、上記に加え、講義とe-learningの受講が必要である。

Academic Writing A【前期/水曜日4コマ】

本授業は本学の各研究科に所属する大学院生で、学術英語、英語アカデミックライティング学習に関心のある学生を対象とする。なお、分野横断的な学術英語の学習を目的とするが、主として実証系研究(サイエンス系)に従事する大学院生を対象とする。英語学術論文の基本構成、表現的特徴、書き方を学びたい学生および英語学術論文を書くことができるための英語力を身につけたい学生を想定して授業を進める。

授業では以下の活動を行う。(1)各自が自分の分野の英語論文を検索し、授業で学んだことをもとに構成、表現的特徴を分析。(2)小グループによる授業内容にもとづいた話し合い。(3)英文の練習および英語論文作成に役立つツール使用の実践。(4)各自が実際に論文の一部を英語で書き、教師および他の学生からのフィードバックにもとづき複数回推敲。以上の活動を遂行することが求められるため、すでに書き始めている論文に対する添削のみの要望として本授業を履修することは認めない。

(受講上の注意)

この科目を受講する者は、第1回目の授業に必ず出席すること。受講希望者が多数となった場合は、第1回目の授業出席者で抽選を行う場合があります。

修了要件に含まれない研究科・専攻もあるため、「履修要項(履修の手引)」を確認のうえ、受講してください。

イノベーション創出型研究者養成【前期/火曜日5コマ】

産業発展の礎となるイノベーション創出における高度研究人材の必要性、技術経営の基礎事項を高度人材育成センターの企業メンター、企業経営者・研究者・管理職教育者などの講義を通して学ぶ。企業における研究のあり方、技術経営の必要性・重要性を理解するとともに、企業研究者に求められる素養を知り、その能力を伸ばす方法を体得する。また自らのキャリアプランを考え、キャリアデザインを行うに際して重要となる事項を学ぶ。

戦略的システム思考力演習【通年 時間割外】

本演習では、学術研究の成果をいかに社会が要請するアプリケーションに結びつけるかが、本来の目標です。この演習に先立ち、ブレインストーミングの方法論やロジカル思考の基礎を学びます。その後、ことづくり(価値の創造)から発想するシステム発想のトレーニングを行います。演習は、具体的なターゲットシステム(装置やサービス)を設定することから始めます。そのシステムを解析し、構成要素/要素技術への分解・分析を行うと共に、そのアプリケーションとの相関を議論することによって、想定したターゲットシステムの役割を理解します。さらに、そのシステムを発展的に改善・改良するとすればどの様なことが可能か、に関して俯瞰的に考察し、有効な技術側面を思考し、イノベーションの可能性を議論します。さらに、その実現性を見極めうる研究テーマに落し込みます。この段階で、想定したシステムに関連する企業関係者へのヒアリングを行い、分析内容、研究内容などの修正を行います。さらにシステムの改善目標、社会の要請との関連に関して調査・分析を行います。

演習は4人ないし5人のグループ単位で行い、それぞれのグループに企業幹部経験者であるメンターが配置されます。グループ別のダイアログ、企業関係者へのヒアリングのあと、合宿形式でのワークショップで中間報告を行い、さらに討議を深め、最終的には、グループ単位で全員参加の調査分析結果発表を行います。

(受講上の注意)

この科目を受講する者は、第1回目の授業に必ず出席すること。受講希望者が多数となった場合は、第1回目の授業出席者で選抜を行う場合があります。

現代教育特論A【前期/月曜日2コマ】現代教育特論B【後期/月曜日2コマ】

現代教育特論 A

現代教育の諸問題について、社会科学的に考察する力を養う。

以下のどちらかで行う予定である。

1.特に受講者が考察したいテーマを扱う

2.教育の国際化の観点から国際理解教育(国際教育)・ESD・SDGsの本質を以下のようにたどる。

国際理解教育(ユネスコ国際教育)は、ESDやSDGsとも深く関係しながら同概念や目標が拡大・深化しながら進展している。そこで、ユネスコ国際教育やESDの歴史的到達点を、人権、多文化共生、平和、環境、マイノリティー、ニューカマー、いじめ、ESD、異質性と同質性他、数々のキーワードで表される諸課題に焦点をあて、総合的に理解することを行う。その過程には、問題の本質とその解決へ向けた思考や価値の国際的な発展内容が含まれると同時に、上記課題に向き合うユネスコ国際教育やESDなどの教育活動の基底に流れる共通した教育価値も獲得する。具体的に、過去20年間の国際理解教育論文中から著名なものを辿って読み解き、またUNESCO等の国際文献や国連文書を通してその価値原理に到達する。受講生が関心を持つ事例や論文内容について、特に時間を割いて考察を重ねたり、探究的な問いを立てて受講生自身の見解をまとめたりする。

現代教育特論 B

前期の成果をもとに、現代教育の諸問題についてその解決に向けて論理的に分析する力を養う。

教育社会学特論A【前期/火曜日3コマ】
教育社会学特論B【後期/火曜日4コマ】

教育社会学特論A

教育社会学の研究の蓄積と最新の動向を把握することで、院生が自身の研究を進めるための基礎的な力量を身につけることを目指す。あわせて、すぐれた調査研究の事例をとりあげ検討することにより、問題関心を調査によって解明するためのスキルを身につけることを目指す。

本講義の達成目標は次のとおり。
1.授業の内容を理解している。
2.授業の内容を踏まえて、自らのテーマ設定、調査、論述についての明確なプランを立てられる。
3.適切な表記、形式でわかりやすく説明ができる。

教育社会学特論B

今日世界規模で深刻化している貧困・社会的排除問題は、教育社会学研究においても主要な研究領域の一つであった。この授業では、貧困・排除をテーマとした教育社会学における国内外の代表的な研究をとりあげ、理論面、調査研究の手法面から検討し、院生が当該分野に関する理解を深め、調査研究および分析の手法についても習熟することを通して研究遂行能力を高めることを目指す。

本講義の達成目標は次のとおり。

1.授業の内容を理解している。

2.授業内容を踏まえて、自らのテーマ設定、調査、論述についての明確なプランを立てられる。

3.適切な表記、形式でわかりやすく説明ができる。

教育人間学特論A【前期/金曜日3コマ】
教育人間学特論B【後期/金曜日3コマ】

教育人間学特論A

教育思想史および教育哲学に関する研究動向を概観し、その内容についてしっかりと理解した上で、それぞれの論点について、議論を行う。

『近代教育フォーラム』や『教育哲学研究』といった学会誌、および関連するテキスト(哲学、歴史学、倫理学など)を講読・輪読し、その内容に関する議論を行う。受講者の関心や研究テーマにより、テキストの選定を行う場合もある。

1回目は、オリエンテーション。テキストおよびレポーターなどを決める。

2回目以降は、各自の発表と討論を行う。

教育人間学特論B

教育人間学、教育思想史に関する研究動向を概観し、その内容について理解した上で、それぞれの論点について議論を行う。また、そこで得られた知見や論点を用いて、各自の研究関心の視点から受講者が問題提起を行い、討論する。

文献講読を通して教育人間学および教育思想史に関する議論を踏まえた上で、狭義の「教育学研究」にとらわれることなく、人間や教育に関する幅広い議論を行う。第1回目はオリエンテーション、講読文献の選定などを行い、2回目以降に受講者の発表、講読、議論を行う。

【国際環境活動プログラム】

国際環境学特論【前期/木曜日3コマ】

本授業では、現代における環境やサステイナビリティをめぐる問題を解決するための素養の一つとして、国際的な環境問題の理解と国際協調力、および環境に配慮した社会経済システムへの変革に必要な知識と技能を育成することを目指し、以下のような内容について講義を行う。(1)日本及び世界の歴史・文化等の違いによる環境観、(2)開発途上国を中心とした環境問題とその解決に向けた取り組み、(3)行政機関、経済活動における環境課題への対応事例と今後の方向性

環境コミュニケーション特論【後期/火曜日3コマ】

海外で環境保護活動を行うために必要となる、英語および現地語による基本的な会話方法や注意点について習得する。また、英語によるメールのやり取りの方法、注意点を習得する。現地で環境保護活動を行うために、現地の歴史や文化、習慣を理解し、現地の環境問題や環境対策についての基本的な知識を学習する。さらに、実際に現地で環境保護活動を行う場合に備えて、模擬的な環境保護活動課題を自分達で設定し、計画、実行する演習を行う。

国際環境活動特別演習【通年 時間割外】

本科目は、国際環境活動プログラムのうちの実践科目として位置づけられており、他の2つの講義科目の単位取得者を対象としている。授業では、国際環境教育・環境活動の必要性と実例についての講義を行う。また、1グループ数名で構成されるグループ分けを行い、各グループで環境活動の企画・実践を行う。さらに、環境活動の成果を報告書にまとめるとともに、最終回に成果発表(プレゼンテーション)を行う。

(受講上の注意)

国際環境活動特別演習は、国際環境学特論及び環境コミュニケーション特論を履修した者でないと履修できません。

イノベーション創出型研究者養成Ⅰ【前期前半/火曜日5コマ】

企業提供および大学所有の知的財産を用いてビジネス企画を行う。企業研究者に必要なMOT的素養等を学習した後、個々の受講生に対して企業幹部経験者がメンターとなって演習とプレゼンテーションを繰り返しながらビジネスプランの策定を進める。最終的には、その企画案を他の学生や、メンター、教員等に向けてプレゼンテーションを行い、ダイアログを実施する。個人演習とグループワークを合わせた形の演習として進められる。

イノベーション創出型研究者養成ⅡA【通年 時間割外】

産業発展の礎となるイノベーション創出における高度研究人材に必要な国家戦略・科学技術戦略、および技術経営の基礎事項を産学協同高度人材育成センタープログラム運営委員、産学官研究連携推進センターコーディネーター、企業経営者・研究者・管理職教育者などの講演・演習を通して学びます。企業における研究のあり方、技術経営の必要性・重要性、プレゼンテーション技術を学ぶとともに多様なキャリアパスの可能性を示します。

イノベーション創出型研究者養成ⅡB【通年 時間割外】

高度な科学技術研究成果の事業化や産業化の考え方・プロセスについて、事例に基づいた実践的な演習として取り組む。演習を通じて、MOT(技術マネジメント)とそれに関連する幅広い知識を修得するとともに、科学技術研究成果の事業化・産業化に関する汎用的な考え方・能力、および科学研究の進め方や研究計画企画に関する考え方・能力を身につける。

イノベーション創出型研究者養成ⅡC【通年 時間割外】

知的財産は事業活動の根幹であり、スタートアップ企業にとっては生命線である。本講義では特許の新規性、進歩性に絞り、必要最低限の知識をもとに特許庁データベースの活用を通じて「強い特許の作り方」を体得する。

イノベーション創出型研究者養成ⅡD【通年 時間割外】

ブレーンストーミング、W型モデル、市場調査、Value Proposition、創造性開発技法(Kj法、マトリックス法)、ビジネスモデルキャンバスなどの演習を通してビジネスアイデア創出のためのアイディエーション、デザイン思考の基礎を学ぶ。

イノベーション創出型研究者養成ⅡE【通年 時間割外】

コンジョイント分析、社会的ネットワーク分析、階層的意思決定法(AHP)による意思決定分析、購買行動の意思決定分析、マーケティング情報抽出のためのデータ活用、サービスサイエンスについての動向、マーケティングについての基礎などの演習を通して、実践的なマネジメントとマーケティングの知識を学ぶ。

イノベーション創出型研究者養成ⅡF【通年 時間割外】

マネジメントとは何か、リーダーシップで成果をあげる、企業分析の基本、損益分岐点の分析、財務指標などの演習を通して、起業や企業における新規事業開始にあたり必要な基礎知識を習得する。ベンチャービジネスとアントレプレナーシップ演習型講義(イノベーション創出型研究者養成IIG)を受講するために必須の項目を知る。

イノベーション創出型研究者養成ⅡG【通年 時間割外】

事業構想とイノベーション、ビジネスプラン、競合分析とマーケティング、財務諸表、ベンチャーキャピタルなどについての演習を通して、起業や企業における新規事業開始にあたり必要な知識を学ぶ。各自の事業化テーマを段階的にブラッシュアップしてビジネスプランを成熟させる。講義全体を通して、アントレプレナーの持つべき倫理観の醸成を目指す。

イノベーション創出型研究者養成ⅡH【通年 時間割外】

産業界を牽引するイノベーション創出型研究リーダーに求められる素養であるリーダーシップのあり方を実践的な演習を通して学びリーダーシップセンスを涵養する。またプロジェクトを円滑に推進するためのマネージメントスキルを学ぶ。

イノベーション創出型研究者養成Ⅲ【通年 時間割外】

産業発展のためのイノベーション創出における高度研究人材の必要性を学んだ後、インターンシップ派遣前講座として、企業におけるビジネス・研究マナー、コンプライアンス、知財戦略などを学ぶ。その後、企業におけるインターンシップを通して、企業研究を実践する。企業における研究のあり方、技術経営の必要性・重要性を体得するとともに、専門外へのキャリアパスの可能性について検討する機会が得られる。インターンシップ先は、高度人材育成センターが受講者の希望を汲んでアレンジを行い決定する。

イノベーション創出型研究者養成Ⅳ【通年 時間割外】

産業発展のためのイノベーション創出における高度研究人材の必要性を学んだ後、企業管理者教育に関する演習を通じて、研究リーダーに求められる素養について学習する。その後企業派遣前講座を受講し企業研究の特色を学んだ後、企業からの課題提示を受けて、マーケット調査、研究計画・予算の立案、チーム編成、研究の進捗管理など、企業研究のリーディング実習に取組む。企業研究リーダーに求められる能力を養うとともに、その素養を磨く術を体得する。