第14回補足:色のイメージ

第14回のプリントではいくつか代表的な色の言い方を書いておきましたが、色には様々なイメージがあります。例えば中国語の“黒色”hēisèには「悪、闇、裏」といったイメージがあります。
黑市hēishì(闇市場)
黑社会hēishèhuì(反社会的組織、マフィア)
黑心hēixīn(悪い考え、腹黒い)
これは日本語でも「黒幕」と言ったりするように共通するのではないかと思いますが、しかし全てが同じというわけではなく、言語や文化によって異なる色のイメージがあります。ごくおおざっぱですが、中国語の色のイメージをいくつか紹介しておきます。

红色hóngsè(赤)
おめでたいこと、喜び事の色です。
中国の伝統的な花嫁衣装の色は赤です。(旧正月)に家の入り口に貼る“春联”chūnliánも対になった赤い紙にめでたい言葉を書きます。
“红事”hóngshìは結婚式など喜び事を指します。

白色báisè(白)
白はお葬式など不幸の色を象徴する色です。
今ではブラックスーツで参列するのが普通ですが、中国の伝統的な喪服の色は生成りの白色でした。“白事”báishìはお葬式を指します。
今は気にしませんが、私が留学していた80年代の中国では西洋式の真っ白なウェディングドレスに抵抗を感じる年配の方もいたようです。なぜなら白はお葬式の色だからです。そのためか、“婚纱”hūnshā(ウェディングドレス)という看板をかかげた店のウィンドーには真っ白なウェディングドレスの横に同じデザインの赤やピンクのドレスが置いてありました。

“红白事”で冠婚葬祭という意味になります。

黄色huángsè(黄色)
“皇帝”huángdì(皇帝)を象徴する色です。中国の伝説上の帝王の一人はその名も“黄帝”Huángdìと言います。
また大地を象徴する色でもあります。中国文明をはぐくんだ大河“黄河”Huánghé“黄土高原”huángtǔ gāoyuánの中を流れていきます。

一方“黄色”には猥褻というイメージもあります。日本語では猥褻を象徴する色はピンクで、ピンク映画などという言葉があったりしますが、中国では“黄色录像”huángsè lùxiàng(ポルノビデオ)と言ったりします。“扫黄”sǎohuángと言えば、猥褻図画書籍の一掃キャンペーンのことです。
私は語源に詳しくありませんが、辞書などによれば英語のyellowの意味の影響を受けたものだと言われています。

绿色lǜsè(緑)
最近特によく聞かれるようになった色で、“环保”huánbǎo(環境保護)を象徴する色です。“绿色食品”lǜsè shípǐn(自然食品)など、環境に優しい、無公害、健康といった意味でいろんな名詞と結びついて使われるようになっています。日本語でも「緑」は自然や環境保護を象徴する色ですが、中国語の“绿色”lǜsèがどんな名詞とくっついた例があるか、中国国家环保总局绿色消费与中国环境标志などが参考になると思います。
【追記】
但し、男性に緑色の帽子を贈るのはタブーです。绿帽子lǜ màoziには寝取られ男という意味があるからです。帽子でなくても緑色の服飾品は避けた方が無難だと思います。
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