第12回補足:中国のクレジットカード

第12回ではクレジットカードで支払いをしようとするシーンが出てきます。
クレジットカードは
信用卡xìnyòngkǎ
と言います。
クレジットカードで支払うことを
刷卡shuākǎ
と言います。

以前中国国内で発行されていたクレジットカードは本当の意味でのクレジットカードではなく、銀行にある一定額の預金をしておき、その預金の残高の範囲内で支払いができるというものでした。日本で言うところのデビットカードのようなものだったのです。

近年では預金の残高の範囲を超えてカードが使える、つまり我々が普段言うところのクレジットカードが中国でも発行されるようになってきました。中国ではこの2種類のカードのことを両方とも“信用卡”xìnyòngkǎと言います。

きちんと分けて言うのであれば、
預金残高の範囲内で使えるカード(デビットカード)は、
借记卡
jièjìkǎ
と言います。

預金残高を超えて物を買ったりキャッシングができるカード(クレジットカード)は、
贷记卡
dàijìkǎ
と言います。

預金残高を超えてカードを使うことを
透支
tòuzhī
と言いますが、この“透支”ができるかどうかが、“贷记卡”“借记卡”の違いです。
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第12回補足:「小姐」の没落

第12回はレストランでお勘定をするシーンでした。ウェイトレスさんが少し離れた所にいて、こちらに呼びたい場合は、
服务员,买单!
Fúwùyuán, mǎidān!
(店員さん、お勘定!)
と言います。
“服务员”は店員は店員でもサービス業に就いている人だという話は前回第11回の補足でしました。

以前はこういう時は、
小姐xiǎojie
と呼びかけたものですが、最近はどうも避けられているようです。

“小姐”は元々は使用人が雇い主の娘を呼ぶときに使う言葉、つまり「お嬢様」という意味でした。それが広く未婚の女性に対する敬称になり、さらにウェイトレスなどサービス業に従事している女性に対する呼称になりました。それだけではなく性風俗産業に従事する女性も指すようにもなったため、近頃ではこの言い方を避ける人もいます。

ウェイトレスさんに対して“美女”měinǚと呼びかける言い方が流行ったそうですが、これが今後広く定着するかどうかわかりませんから、さすがに皆様にお勧めというわけにはいきません。“服务员”と呼びかけるのが無難でしょう。
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