第19回補足:「〜しまちがえました」の言い方

第19回のテーマは「勘違い」でした。課文の中には出てきていませんでしたので、「〜しまちがえました」の言い方を紹介します。

間違い電話をしたときは、
对不起,我打错了。(すみません、かけ間違えました)
Duìbuqǐ, wǒ dǎcuò le.

人違いをしたときは、
对不起,我认错人了。(すみません、人違いしました)
Duìbuqǐ, wǒ rèncuò rén le.
“认”は人や文字、場所などの特徴を知っていて見分けることができるということです。

道を間違えた時には、
我走错路了。(道を間違えました)
Wǒ zǒucuò lù le.

列車やバスを乗り間違えた時には、
我坐错车了。(乗り間違えました)
Wǒ zuòcuò chē le.

以上の例からわかるように、“错”は「まちがっている」という意味で、動詞+“错”で「〜しまちがる」という言い方ができるのです。
もう少し例を挙げておきましょう。
写错了(書き間違えた)
xiěcuò le
填错了(書き間違えた)
tiáncuò le
#書類を記入しまちがえた時に使います。“填”は空欄を埋めるという意味です。
听错了(聞き間違えた)
tīngcuò le
说错了(言い間違えた)
shuōcuò le

この「〜しまちがえた」という表現を紹介する時に、私がいつも思い出す言葉があります。
不要怕说错,大胆说!
Búyào pà shuōcuò, dàdǎn shuō!
(言い間違うことを怖がってはいけない。大胆に話しなさい!)

これは私が大学3年生の時に中国語会話を担当してくださった張成銘先生が、私たちに常に言い続けてくれた言葉です。当時の私は中国語の筆記試験ではそれなりの成績が取れても、会話能力が低いという学生でした。張成銘先生はこう言って私たちを励ますだけでなく、私たちの話す拙い中国語を辛抱強く聞いてくださいました。また中国語が拙いからと言って、私たちを子供扱いするのではなく、大学生として扱い、私たちの中国語のレベルでもわかるようにかみ砕いて中国語で中国や中国文化に関する知的な話をしてくださいました。
中国語教員としての私は張成銘先生に遙かに及びませんが、私が学んできた中国語を少しでも皆さんに伝えられたらと思います。
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8月22日の配信はお休みです

先日お知らせしましたように、8月第4週(8月22日)の配信はお休みさせていただきます。次回は8月29日(水)に第20回を配信いたします。
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