第26回補足:プレゼント、縁起担ぎ
第26回はプレゼントを渡すシーンでした。中国の方にプレゼントを渡した時、1回ですんなり受け取ってもらえることはまずありません。遠慮して受け取らないことが普通ですし、それが礼儀と言っても過言ではないでしょう。そこであきらめないでがんばってプレゼントを渡してください。今回の教材でも(わざわざあなたのために)「日本から持って来たんです」といってはじめて相手も納得して受け取っています。
日本では客の持ってきたお菓子などをその場で開けて一緒に食べたりすることもありますが、中国では受け取ったプレゼントをその場ですぐに開けることは普通はしません。贈り主が帰ってから開けます。その場でプレゼントを開けて喜ばないからと言って、残念に思わないでくださいね。
日本ではお祝いの品として掛け時計や置き時計を贈ることがありますが、それは中国では考えものです。
掛け時計は“挂钟” 、置き時計は“座钟” と言いますが、“送钟” (置き時計や掛け時計をプレゼントする)の発音が、“送终” (死に目にあう、死に水を取る)に通じるからです。でも腕時計は問題ありません。腕時計は“手表” と言うからです。
こういった“谐音”x (発音が同じ或いは近いこと)による縁起担ぎというのはいろいろあります。プレゼントの話からははずれますが、少し紹介しましょう。
例えば、コウモリは日本では不吉な感じのする生き物と思われていますが、中国では縁起の良い図案に使われます。コウモリのことを“蝙蝠” と言いますが、“蝠” の発音が“福” に通じるからです。
また、“发菜” という藻の一種があります。見た目が“头发” (髪の毛)に似ているのでそう言います。“汤” (スープ)の具にして食べることが多いのですが、味は何ということはありません。しかし、“发菜” の発音が、“发财” (お金がもうかる)の発音に近いので、縁起が良い食べ物とされます。
【注】
上の例の中に出てくる“发”の字には2つの発音があります。簡体字を作る時に別の字だったものを1字に統一したのです。元の字が“發”(日本語の漢字で書くと「発」)の時は 、元の字が“髪”の時は と発音します。
但し、複数の発音がある字が全てこうだというわけでは決してありません。1つの字が元々複数の発音を持っていることがあるのです。発音が違えば同じ字でも意味が異なります。
(例)快乐 (楽しい)と音乐 (音楽)。
“乐”は楽という字で、元々1つの字に2つの発音があるのです。
日本では客の持ってきたお菓子などをその場で開けて一緒に食べたりすることもありますが、中国では受け取ったプレゼントをその場ですぐに開けることは普通はしません。贈り主が帰ってから開けます。その場でプレゼントを開けて喜ばないからと言って、残念に思わないでくださいね。
日本ではお祝いの品として掛け時計や置き時計を贈ることがありますが、それは中国では考えものです。
掛け時計は“挂钟” 、置き時計は“座钟” と言いますが、“送钟” (置き時計や掛け時計をプレゼントする)の発音が、“送终” (死に目にあう、死に水を取る)に通じるからです。でも腕時計は問題ありません。腕時計は“手表” と言うからです。
こういった“谐音”x (発音が同じ或いは近いこと)による縁起担ぎというのはいろいろあります。プレゼントの話からははずれますが、少し紹介しましょう。
例えば、コウモリは日本では不吉な感じのする生き物と思われていますが、中国では縁起の良い図案に使われます。コウモリのことを“蝙蝠” と言いますが、“蝠” の発音が“福” に通じるからです。
また、“发菜” という藻の一種があります。見た目が“头发” (髪の毛)に似ているのでそう言います。“汤” (スープ)の具にして食べることが多いのですが、味は何ということはありません。しかし、“发菜” の発音が、“发财” (お金がもうかる)の発音に近いので、縁起が良い食べ物とされます。
【注】
上の例の中に出てくる“发”の字には2つの発音があります。簡体字を作る時に別の字だったものを1字に統一したのです。元の字が“發”(日本語の漢字で書くと「発」)の時は 、元の字が“髪”の時は と発音します。
但し、複数の発音がある字が全てこうだというわけでは決してありません。1つの字が元々複数の発音を持っていることがあるのです。発音が違えば同じ字でも意味が異なります。
(例)快乐 (楽しい)と音乐 (音楽)。
“乐”は楽という字で、元々1つの字に2つの発音があるのです。
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