昔, コンピュータのデータをカセットテープに保存していた時代(それより前になると, 穴空き紙テープとして保存していた時代となる). パソコンのソフトは買ってくるものというよりも, 自分で打ち込むものであり, コンピュータの雑誌にはマシン語のプログラムがよく載っていた(BASIC のプログラムもあったが, ゲームはマシン語でないとグラフィック処理が遅くて使いものにならなかった). じっと見つめていると目がチカチカしてくるほど大量の16進数の数字に埋め尽くされたページが何ページも何ページも続くのだが, これを一度で全部正しくコンピュータに入力できる人はまずいない. そこで, この入力ミスを防ぐためにあるのがチェックサムだ. これは, 各行の右端に, その行の数字を 全部足し合わせた結果の数の一の位の数字が付け足してあり, 打ち込みが終ってプログラムを走らせると, チェックサムの結果が合わない行について警告を発する, という仕組みになっている. だが, バグとりはものすご〜く大変だ. 私も高校生の頃, 長いプログラムを1週間かけて入力して, 結局一度も動かせなかった経験がある.