声調符号付き拼音字母を入力するには?

Mac OS X篇

Mac OXの簡体字中国語フォント及び日本語フォントのヒラギノproシリーズには、声調付き拼音が含まれているのですが、問題は入力方法です。今のところ文字レットから一つ一つ呼び出して入力するしかありません。

pinyinフォント

声調符号付き拼音を大量に入力する必要があるのなら、マキエンタープライズ社pinyinフォントあります。マキ・エンタープライズ社のpinyinフォントはキーボードから直接入力することができます。

フォントと入力ソフトという構成です。
入力方法は、声調符号をつけるアルファベットの前或いは後ろに声調を数字で入力するというもので、日本語入力ソフトのような辞書を持っているわけではあません。
(例)h3ao  または、ha3o
辞書を持っていない怪我の功名といいましょうか、授業での説明用としてわざと間違った声調符号の振り方ができます(笑)。

データ互換という意味では、相手がpinyinフォントを持っていない限りだめです。
単に表示と印刷をするのであれば、相手がpinyinフォントを持っていなくても、Acrobat使ってPDFにして渡すという手があります。
PDFを作るには有料のソフトであるAcrobatが必要ですが、PDFを閲覧するだけなら無償でAcrobaReaderが提供されています。Windows版Mac版両方ともあります。

PDFにする際にはAcrobaDistillerの設定を少し変更して、pinyinフォントを常に埋め込むフォントとして設定する必要があります。pinyinフォントは言語属性してはUSなので、初期設定のままでは埋め込まれないようです。

また、AcrobatがなくてもMac OXに対応したアプリケーションソフトでは、印刷命令画面でPDFとして保存できます。
但しこうやって保存したpinyinフォントを含むPDFが、Windows上でも正しく表示されるかは、試したことがありません。理論上は可能なはずすが。

千田大介氏制作のPin太郎とヒラギノproフォントを使う。

千田氏制作のPin太郎は、Window版ATOK用のpinyin入力辞書ですが、MaOS X版のATOK15〜17及びEGBrige13でも動作します。

Pin太郎については、千田さんのWebサイトである脳瓦崗寨Pin郎サポートページ、あるいは漢字文献情報処理研究会 『電脳中国学II』(好文出版2001年)をご覧ください。

入力は上記のpinyinフォントよりもずっと楽です。音節ごとに声調の指定ができますから、どのアルファベットに声調符号をつけるかを気にしなてすみます。
(例)hao3
フォントは必ずMac OX付属のヒラギノ明朝ProなどのヒラギノproシリーズのフォントやSTsongなどのSTシリーズのフォントを使います。Osakaなど旧来のMaOSから存在するフォントではだめです。

使えるアプリケーションソフトに制限があります。Unicodeに対応したアプリケーションソフト上でしか使えません。MaOX自体はUnicodeに対応しているのですが、アプリケーションソフトの対応がまだ完全ではありません。

現時点でUnicodeに対応しているMac OX用のワープロ・エディタ

その他のエディタについてはこちらを参照してください。


2005年5月8日

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