パソコンで中国語を使うには?

Windows

Macintosh

Windows篇

Windows2000・WindowsXP

日本語版のWindows2000・WindowsXPであっても、中国語簡体字及び繁体字のフォントと入力ソフトを含んでいおり、コントロールパネルで設定すればすぐ使えるようになります。
詳しくは漢字文献情報処理研究会『電脳中国学II』(好文出版 2001年)第2章を参照してください。『電脳中国学II』はパソコンで中国語を扱うための必読文献です!
また、慶応大学の千田大介氏のWebサイト電脳瓦崗寨の「中文電脳」の中にある「Windows2000多言語機能ガイド」にWindows2000の設定方法が紹介されています。
WindowsXPもWindows2000とほぼ同様の方法で設定します。WindowsXPの設定方法については、関西大学の内田慶市氏が「パソコンで中国語」第17回で紹介しておられます。

WindowsNT4

マイクロソフト社が無償で提供するGlobal IMEや中国語フォントを導入すると、中国語が使えるようになりますが、機能に制限があります。
WindowsNT4は多言語処理に対する対応が十分ではありません。日本語と中国語の両方を扱う必要のある人はWindows2000またはWindowsXPを使った方がよいでしょう。

Windows95・Windows98・WindowsMe

マイクロソフト社が無償で提供するGlobalIMEや中国語フォントを導入すると、中国語が使えるようになりますが、InternetExplorerとOutlook Expressでしか使えないなど機能に制限があります。
Windows95・Windows98・WindowsMeの日本語版は基本的に日本語を使うためのOSで、多言語処理には向いていません。日本語と中国語の両方を扱う必要のある人はWindows2000またはWindowsXPを使うべきです。

設定方法について詳しくは漢字文献情報処理研究会『電脳中国学』(好文出版 1998年)を参照してください。また以下のページも参考になります。
中国語のYahoo!をご覧になるために(Yahoo! Japan)

日本語版Windowsに他社製の中国語入力ソフトをインストールする

代表的なものに高電社のChineseWriterやオムロンのCWnn(「楽々中国語」に改称)があります。
Windows2000・WindowsXPでは日本語版であってもOS自身が中国語フォントと入力ソフトを提供するようになり、以前と比べこれらのソフトを買う必要性は低くなりましたが、キー操作のなじみやすさ、辞書引き機能や翻訳機能などWindows付属の入力ソフトにはない特長があります。
但し注意すべき点もあります。Windows95・Windows98・WindowsMe時代は多言語対応が十分でなかったため、これらの入力ソフトは日本語の文字コードであるShiftJISに中国語のフォントを割り当てるという擬似的な方法で中国語入力を実現していました。あくまで擬似的なものですから、印刷したものは中国語になっていても、データとしてはShiftJIS(日本語)であって、相手が自分と同じソフトを持っていない限り中国語の部分は文字化けします。
ChineseWriterやCWnn(楽々中国語)も今では中国語簡体字の文字コードであるGBや中国語繁体字の文字コードであるBig5による入力が可能になり真の意味での多言語対応をしていますが、歴史的な経緯で以前の擬似的な入力方法も残しています。
例えばChineseWriterではCWコードというのは擬似的な入力方法で、相手もChineseWriterを持っていない限りデータの互換性がありません。
楽々中国語も同様で、CWnnコードは擬似的な入力方法であり、相手も楽々中国語を持っていない限りデータの互換性がありません。
自分で印刷して使うだけならCWコードやCWnnコードでもかまいませんが、データを人に渡す必要があるときやメールを打つときには、簡体字であれば簡体字中国語コード(GB)で、繁体字であれば繁体字中国語コード(Big5)で入力しなければなりません。


Macintosh篇

Mac OS X

日本語版のMac OS Xであっても、中国語簡体字及び繁体字のフォントと入力ソフトを含んでいおり、コントロールパネルで設定すればすぐ使えるようになります。設定方法につい てはこちらへ

Mac OS 9

日本語版のMac OS 9であっても、Mac OS 9のCD-ROMからChinese Language Kitをカスタムインストールすることより、中国語簡体字及び繁体字のフォントと入力ソフトを追加することができます。設定方法についてはこちらへ


2006年9月29日

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