白い用紙に黒ペンで書かれた「あ」という文字を送る通信を考える. まず, 「あ」を含む四角形を縦20横20に分割してみよう. 次に, 分割されたマスを, 黒い部分は1, 白い部分は0という数字に変換する. 横の列毎に20個の0,1の数字の列ができるが, これを上から順番に列毎に送信, 受信側では, 縦20横20に分割された白い紙に, 上の列の一番左のマスから順番に, 1なら黒でマスを塗り潰し, 0なら白いままにしておく, ということを行う. こうして出来上がったものには, ひょっとすると通信中のエラーで地の部分のところどころに黒い点が出たり, 「あ」の字の一部が白く抜けていることがあるかもしれないが, 十分ノイズの少ない通信が行われているとするならば, 「あ」であることはわかるだろう.