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再履修クラス

工学部は学生数が多く(1学年約450名)、再履修者を1年生のクラスで授業を受けさせると受講者数が適正に保てないことや、再履修生は出席率が低くなりやすく、翌年度も続けて単位を落とす割合が高いといった問題があった。

これらの問題を解消するため、平成17年度から工学部の微積分学I、II、線形数学I、IIの4科目で再履修者専用のクラスを設置した。再履修クラスでは、授業内容を改訂し、演習(小テスト)を中心とした授業を展開している。1年次のどの段階で分からなくなっているかは学生によって異なるので、演習から不得手なポイントを発見し、その内容については、再度の演習を行い苦手な部分により時間を掛けている。再履修生は計算手続きの意味を理解せずに、暗記している学生が多いので、「質問受付室」「webMathシステム」の授業時間外の学習サポートにより、理論的背景の理解に基づく計算方法の習得させることを目標としている。また、小テストの毎週の実施など他の授業に比べて教員の負担が大きいので、授業をサポートするTAもこの授業については、各1名を配置し、授業時間の有効活用を図っている。

このような取り組みの結果、再履修者の平均点の上昇、単位取得率の向上、再々履修者の減少による全再履修者数の減少などの効果が現れ始めている。

再履修生の平均点の推移 / 再履修者数の移行

再履修生と1年生の混在クラスの問題点

特色