GPAとCAP制
GPA(Grade Point Average)とCAP制について
大阪府立大学では、GPAとCAP制 という二つの制度が導入されています。受講申請にはこの二つの制度を良く理解することが必要です。しっかりと理解してから受講申請してください。
GPA(Grade Point Average)
履修登録した各科目の成績にGP(Grade Point)を割り当てて、その平均を取ったものをGPAといいます。学生の達成度を客観的に評価するための指標として半期ごとに算出され、ただ卒業するのに必要な単位を取得するのではなく、学生が主体的にかつ充実した学習効果をあげることを目的としています。
大阪府立大学では、各科目の成績は通常100点満点で採点され、点数によってA+からDまでの5段階の評語がつき、A+からD はそれぞれ4から0までのGPに対応します。A+からCまでが合格で単位が取得できます(Dは不合格)。
点数 | 100〜90点 | 89〜80点 | 79〜70点 | 69〜60点 | 60点未満 |
評語 | A+ | A | B | C | D |
GP | 4 | 3 | 2 | 1 | 0 |
このGPを用いて、GPAは次の式で計算されます。
GPA=(GP値×単位数)の総合計/履修登録総単位数
注1 履修登録総単位数には不合格の科目も含まれます。
注2 GPAの対象となるのは卒業に必要な科目のみです。
注3 単位認定科目(他大学で取った科目を本大学の単位として認定した科目)は卒業に必要な単位であっても、GPAの対象とはなりません。
GPAは学期ごとに算出され、次学期の履修計画を立てる大事な指標となります。GPAの算出の際には、履修登録した全ての科目(卒業要件に含まれない科目を除く)が対象となることに注意してください。
例 11科目の履修登録を行い、1科目が4単位、10科目が2単位でその成績が次の表のようになったとします。
科目 | ア | イ | ウ | エ | オ | カ | キ | ク | ケ | コ | サ |
単位数 | 4 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 | 2 |
点数 | 75 | 90 | 85 | 80 | 75 | 75 | 70 | 65 | 65 | 50 | 0 |
GP | 2 | 4 | 3 | 3 | 2 | 2 | 2 | 1 | 1 | 0 | 0 |
このとき
(GP値×単位数)の総合計=8+8+6+6+4+4+4+2+2=44
履修登録総単位数=4×1+2×10=24
となり、GPA=1.83(小数第3位を四捨五入)となります。ここでは、1科目を放棄(点数が0)している設定であり、このことがGPAを引き下げています。このように、途中で履修放棄することはGPAに大きな影響を与えるため、どうしてもやむを得ない理由があるときは、受講申請の取り下げを半期に2科目だけ認める履修中止制度が設けられています。履修中止制度による受講申請の取り下げ時期については「受講申請の手引き」をご覧ください。(一度申請した科目は最後まで履修するのが原則です。やむを得ない理由がない受講申請の取り下げは認められませんので注意して下さい。)
なお、大阪府立大学全体のGPの平均はこの制度が導入された平成17年度以降ずっと2.2以上2.3以下と安定した数値になっていますので、参考にして下さい。
CAP制
一定期間(前期、後期の半期等)において受講申請できる合計単位数の上限を設ける制度です。大学の1単位は教室外の学習を含めた標準45時間の学修の教育内容をもって構成されるものとされており、教室外での勉強時間を確保するためには、受講申請の上限を設ける必要があります。
大阪府立大学では、24年度入学生から、1年間で50単位、1年前期は24単位を上限としています。(詳細は学域・学類が発行している「履修要項」(「履修の手引」「学生便覧」)を確認してください。)但し、資格科目等の卒業要件に含まれない資格科目はこの24単位に含まれません。機構開設科目のどの科目がCAP制の対象とならないかについては、7ページの「CAP制対象外科目」をご覧ください。
1年前期は2単位の科目であれば12科目の受講申請を出すことが上限となりますので、この上限を超えないようよく考えて受講申請の計画を立ててください。
成績優秀者には、この単位数の上限が引き上げられます。成績優秀者の認定は、前学期のGPAにより行い、1年後期の受講申請を行うときから適用します。GPA の基準値や対象となる学生が前学期に修得した総単位数、履修登録の上限から引き上げる単位数は各学域の履修要項で確認してください。
GPAとCAP制については、Q & A のページも参考にしてください。